浮気調査が空振りに終わったら費用はどうなる?返金の可否と無駄にしないための探偵選び

探偵の調査報告書と電卓を前に、費用明細を見つめて考え込む依頼者の手元
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浮気調査が空振りでも、時間制・パックプランでは稼働した分の費用を支払うのが原則です。返金や減額が期待できるのは、成功報酬制など契約で条件を定めた場合が中心です。

例外として、探偵側に落ち度がある場合、途中解約で解約料が高すぎる場合、クーリングオフの対象になる契約の場合は、支払額が変わる可能性があります。

この記事では、空振りの原因、料金プラン別の返金条件、空振り後の再調査の進め方と費用までを順に整理します。

筆者は、家庭問題や探偵業界の情報を追っているブログ記者です。本記事は、探偵業法・特定商取引法・消費者契約法の条文と、複数の探偵事務所や法律情報サイトが公開している情報を照らし合わせて執筆しました。

名前を挙げる事務所は情報の出どころとして紹介しているもので、依頼先として推奨する意図はありません。PRや提携関係にもとづく記事でもありません。

浮気調査の空振りとは?成功率80%と97.3%はどう読む?

浮気調査の空振りとは、探偵に依頼したのに浮気の証拠が取れない、または浮気そのものを確認できない状態です。

京都・大阪で活動するSAT探偵事務所は、2026年5月8日公開のコラムで、空振りは珍しくないと説明しています。人の行動を正確に予測するのは難しいためです。

頻度の目安として、探偵社FUJIリサーチは自社コラムで、浮気調査の成功割合をおよそ80%としています。単純計算では、5件に1件程度は証拠が取れない可能性があります。

一方、HAL探偵社は自社サイトで調査成功率97.3%を掲げています。どちらも各社の自社公表値で、第三者が検証した数字ではありません。

両社の「成功」の定義や集計対象・集計期間は公表されている範囲では明らかでないため、2つの数字を単純に比べることはできません。筆者としては、成功率の高さより「何をもって成功とするか」を相談時に確認するほうが実務的だと考えます。


浮気調査が空振りする4つの理由は?

空振りの主な原因は、「浮気日の特定不足」「調査日にたまたま会わなかった」「そもそも浮気をしていない」「相手に気づかれた」の4つです。

この分類はSAT探偵事務所のコラムによるもので、HAL探偵社もほぼ同じ原因を挙げています。

  • 浮気する日を特定できていない
  • 調査日にたまたま浮気をしなかった
  • そもそも浮気をしていない
  • 相手に調査を気づかれてしまった

最も多いのは「浮気日を特定できていない」ケース

SAT探偵事務所は、これを最も多いパターンとしています。根拠のないまま調査日を決めると、調査は運任せになりやすいためです。

HAL探偵社は、依頼者が伝えた予定の誤りや、対象者の車・外見の誤認も例に挙げています。探偵はヒアリングをもとに動くので、情報の精度がそのまま調査の精度になります。

調査日に限って会わなかった「偶然の空振り」

浮気のパターンがわかっていても、当日に予定がキャンセルされることはあります。

SAT探偵事務所は、この場合は別日の再調査を勧めています。探偵の力量より、タイミングの問題といえます。

浮気の事実がない「白」の結果

依頼者の思い込みで、実際には浮気をしていないケースもあります。この場合は何度調査しても証拠は出ません。

SAT探偵事務所は、探偵から「浮気の事実がない」と伝えられたら、素直に受け止めるのが良いとしています。

相手に気づかれて警戒される

FUJIリサーチは、依頼者の言動から調査に気づかれるケースがあると指摘しています。経過報告で浮気の様子を知り、動揺が態度に出てしまうためです。

資料を無防備に置かない、しつこく予定を聞かない、といった注意点もSAT探偵事務所が挙げています。

4つを並べると、空振りの多くは依頼者側の情報と振る舞いにも関係していることがわかります。探偵任せにせず、依頼者が準備できる部分は大きいと筆者は見ています。


空振りでも返金される?料金プラン別の費用と返金条件

空振りで返金や減額が期待できるのは、主に成功報酬プランです。時間制とパックプランは、証拠が取れなくても稼働分・契約分の費用がかかります。

以下は、離婚問題を扱う情報サイトの浮気調査の費用解説記事(2026年5月26日更新、以下「費用解説記事」)をもとに整理したものです。

料金プラン仕組み空振り時の費用費用の目安
時間制プラン調査員の人数×稼働時間+経費稼働した分は発生調査員2名で1時間1.5万〜2万円前後+経費
パックプラン「2名×◯時間×◯日」をまとめて契約契約分は発生30〜90万円程度
成功報酬プラン証拠が取れた場合に報酬が発生不発生・減額・一部返金など35〜55万円程度

※時間制の目安は、費用解説記事が紹介する一般社団法人日本探偵業協会のアンケート結果にもとづきます。いずれも目安のため、最新の料金は各事務所で確認してください。

時間制・パックプランは「空振りでも支払い」が基本

SAT探偵事務所も、探偵への依頼は多くの場合、結果に関わらず費用がかかると説明しています。パートナーが浮気をしていなかった場合も同じです。

探偵の料金は「成果物の代金」ではなく「専門家の稼働時間への対価」と考えると、空振り時の扱いが理解しやすくなります。

成功報酬プランでも全額返金とは限らない

費用解説記事は、35歳の専業主婦の方が「証拠が取れなければ半額返金」という条件の成功報酬プランで依頼した事例を紹介しています。費用は合計35万円でした。

夫が自家用車で移動することが多く、行動を把握しづらかったことがプラン選択の理由だったそうです。成功報酬でも「ゼロ円」ではなく「半額返金」などの条件がつく場合がある点に注意が必要です。

また同記事は、浮気・素行調査では成功報酬制を採用しない事務所も多いとしています。希望する場合は、まず対応の有無を確認しましょう。

筆者の評価:成功の定義が狭いと割高になり得る

成功報酬プランは安心に見えますが、筆者は「成功の定義」次第で評価が逆転すると考えます。

たとえば「対象者の行動が確認できれば成功」という定義なら、不貞行為の証拠が取れなくても報酬が発生し得ます。その場合、着手金と報酬の合計が、同じ日数の時間制より高くなる可能性もあります。

成功の定義、着手金、経費、最低料金、追加費用の有無は事務所ごとに異なると、SAT探偵事務所も確認を呼びかけています。「成功」の中身を書面で確認するまでは、成功報酬を安全策とみなさないのが賢明です。

※画像はAIによるイメージ

空振りで返金・減額を求められるケースは?

通常の空振りで返金を求めるのは困難です。例外は「探偵側の落ち度」「過大な解約料」「クーリングオフ」の3つです。

まず全体像を一覧にします。個別の判断は専門家に相談してください。

  • 返金を求めにくい:契約どおり稼働して証拠が出なかった場合、浮気がなかった「白」の場合
  • 交渉の余地がある:探偵側の落ち度、途中解約での高すぎる解約料
  • 契約を取り消せる可能性がある:クーリングオフの対象になる契約

返金を求めにくいケース:通常の空振りと「白」

時間制・パックプランで、約束どおり調査員が稼働して証拠が出なかった場合、返金を求めるのは一般に難しくなります。浮気がなかった「白」の結果も、調査自体は行われているため同様です。

交渉の余地があるケース:探偵側に落ち度がある場合

時間制などの調査契約は、一般に「結果」ではなく「業務の遂行」を約束する準委任契約の性質を持つと考えられています。探偵には、専門家として注意深く業務を行う義務があります。

ただし成功報酬のように、結果に応じて報酬が決まる条項がある契約では、その条項が優先して適用されます。どちらの性質が強いかは契約書の内容次第です。

調査員の不注意で尾行が発覚した、報告書の稼働時間が実態と合わない、契約より少ない人数で動いていた、といった場合は減額や返金を交渉できる余地があります。

落ち度を示すのは依頼者側なので、報告書の時刻や写真、事前の説明内容を記録として残しておきましょう。

途中解約したときの精算

途中で解約した場合は、契約書の解約条項に沿って、稼働済みの費用とキャンセル料が差し引かれるのが基本です。

消費者契約法では、事業者に生じる平均的な損害を超える部分の解約料は無効とされています。着手前なのに全額を請求されるなど、高すぎると感じたら相談先に確認する価値があります。

クーリングオフは「どう契約したか」で変わる

自宅や喫茶店など事務所以外で契約した場合や、電話勧誘で契約した場合は、特定商取引法にもとづき、書面を受け取ってから8日以内ならクーリングオフできる可能性があります。

事務所内での契約は原則として対象外です。ただし、電話やSNSなどで目的を告げずに呼び出されて事務所で契約した、いわゆるアポイントメントセールスは、事務所内でも訪問販売として対象になる場合があります。

反対に、自分から自宅への来訪を依頼して契約した場合など、対象外になるケースもあります。

揉めたときの相談先

国民生活センターは、探偵・興信所をめぐって、解約料が高額だった、調査内容や報告に不満がある、といった相談事例を紹介し、注意を呼びかけてきました。

料金トラブルになったら、消費者ホットライン「188」で最寄りの消費生活センターにつながります。慰謝料請求や離婚も絡む場合は、弁護士への相談も選択肢です。


空振り後の再調査はどうする?費用と日程の絞り方

空振りの後は、まず報告書で「取り逃し」か「白」かを見極め、再調査するなら日程を絞って連続で依頼するのが費用面で有利です。

再調査の料金は「通常どおり」が前提

再調査は、多くの場合あらたな調査として通常料金がかかると考えておくのが安全です。

割引や、落ち度があった場合の無償再調査などの扱いは事務所ごとに異なります。最初の契約時に「空振りした場合の再調査の料金と条件」を聞いておくことをおすすめします。

1日調査を繰り返すと割高になりやすい

費用解説記事の相場では、調査員2名体制で1日10〜15万円程度、3日間で30〜40万円程度、1週間程度で40〜60万円程度です。

1日調査を3回繰り返すと30〜45万円となり、3日間調査の相場と同程度かそれ以上になります。同記事も、1日だけでは決定的な証拠を押さえられず、再依頼でかえって割高になり得ると注意を促しています。

なお法律情報サイト「ベンナビ離婚」の記事(2026年8月27日更新)では、1日5万〜12万円程度、3日間13万〜30万円程度、1週間30万〜60万円程度と、より低めの幅が示されています。相場は情報源で差があるため、最終的には見積もりで確認するしかありません。

再調査の日程を絞る3つの手がかり

SAT探偵事務所は、浮気のタイミングを探る観察ポイントとして次の3つを挙げています。

  • 曜日:毎週決まった曜日に帰宅が遅い、残業や飲み会が入る
  • 休日:平日に直帰しているなら、休日が浮気のタイミングになりやすい
  • イベント:バレンタインデーやホワイトデーの当日と前後

クリスマスや誕生日は家族と過ごさないと怪しまれるため、比較的目立たないバレンタインやホワイトデー前後が要注意だという見方です。

これに加えて、筆者は前回の報告書の「会っていなかった時間帯」を候補から外すことが有効だと考えます。空振りの報告書は、次の日程を絞るための地図になります。

調べ方には法的な注意を

同コラムは、スマホを勝手に見たり、LINEや写真をコピーしたりすると、夫婦間でも法的な問題になり得ると注意しています。

他人のIDやパスワードを無断で使ってLINEやクラウドにログインすると、不正アクセス禁止法に触れるおそれがあります。帰宅時間や外出日など、日常生活で自然にわかる範囲で記録するのが基本です。

目的に合った期間を決める

ベンナビ離婚の記事によると、浮気調査の平均期間は1週間前後です。同記事は、原一探偵事務所の公表する日数分布で8割以上が1週間程度で終了していると紹介しています。

事実確認だけなら1日〜数日程度、慰謝料請求や離婚裁判のための証拠集めなら1ヵ月程度かかることもあるとされます。目的を先に決めると、再調査の範囲も決めやすくなります。

※画像はAIによるイメージ

空振りと無駄な出費を防ぐ契約前チェックポイント

契約前に確認すべきは、届出の有無、重要事項説明書の中身、そして空振り時の請求条件の3点です。

届出証明書と重要事項説明書を確認する

探偵業を営むには、探偵業法にもとづく公安委員会への届出が必要です。事務所に「探偵業届出証明書」が掲示されているか確認しましょう。

探偵業法第8条は、契約前に重要事項を書面で説明することを義務づけています。その中には、支払う金銭の概算額や、契約の解除に関する事項が含まれます。

筆者が真っ先に見るべきだと考える1項目

条文と各社の公開情報を照らし合わせた筆者の考えでは、重要事項説明書で最初に見るべきは「契約の解除に関する事項」です。

料金の総額は見積もりで比べられますが、空振りが続いたときに「いつ・いくらで打ち切れるか」はこの項目にしか書かれていないことが多いからです。ここが曖昧な事務所は、空振り時の負担も読みにくいと考えます。

HAL探偵社のコラムも、基本料金に含まれる時間と人数、実費の扱い、キャンセル料や延長費用、成功報酬の定義と算出方法を見積もり段階で確認するよう勧めています。

相談時に聞いておきたい質問

筆者からの提案として、次の質問をしておくと空振り時のトラブルを避けやすくなります。

  • 証拠が取れなかった場合、請求額はいくらになるか
  • 「成功」とはホテルへの出入りの撮影か、行動確認だけか
  • 空振りが続いたら途中で打ち切れるか。その際の費用はどうなるか
  • 空振りでも、稼働時間がわかる調査報告書は受け取れるか
  • 再調査する場合の料金と条件はどうなるか

人数・地域・相見積もり

費用解説記事は、浮気調査は2名以上で行うのが基本だとしています。1名体制なら尾行の精度に不安が残り、3名以上ならその理由を確認すべきだという立場です。現場や自宅に近い事務所を選ぶと、交通費を抑えやすくなります。

複数社から見積もりを取るのも有効ですが、極端に安い業者は追加請求や調査品質に注意が必要です。


空振り(白)の意味は?「取り逃し」と「白」の違いと今後の見通し

ここからは筆者の私見です。

空振りは2種類に分けて考えるべき

情報を読み比べて感じたのは、「空振り」がひとくくりにされすぎていることです。筆者は、浮気をしているのに証拠を逃した「取り逃し」と、浮気をしていなかった「白」に分けて考えるべきだと思います。

取り逃しは、依頼者にとって純粋な損失になりやすいものです。ただし準備と契約内容でリスクを下げられ、探偵側の落ち度が絡めば減額交渉の対象にもなり得ます。

白の結果は「払ったのに何も出なかった」と感じがちですが、見方を変えれば価値があります。HAL探偵社も、浮気の兆候がないと判断できれば安心材料になり、関係を見直すきっかけになると述べています。

とはいえ、1回の空振りで白と断定するのは早計です。見極める材料は報告書の中身にあり、再調査するかどうかもそこから判断するのが筋だと考えます。

情報源の立場を割り引いて読む視点

この記事で参照した情報の多くは、探偵事務所自身のコラムや、集客も担う法律ポータルです。成功率の高さや、空振りの原因を依頼者側に見出す説明には、書き手の立場上のバイアスがかかり得ます。

内容を否定するものではありませんが、読者も少し割り引いて読む視点を持っておくとよいでしょう。

探偵業法の流れから見た今後

2007年6月施行の探偵業法は、高額な料金請求や業者とのトラブルが社会問題化したことを背景に整備されました。

FUJIリサーチは、平成28年経済センサスの数字などをもとに、年間約1万人前後が探偵に依頼していると自社で推計しています。一社の試算ではありますが、依頼が特別なことではなくなりつつあるのは確かでしょう。

こうした流れを踏まえると、今後は空振り時の費用や解約・再調査の条件をあらかじめ明示する事務所ほど、選ばれやすくなると筆者は見ています。依頼者側も、法律で交付される書面を読み飛ばさない姿勢が欠かせません。


まとめ

浮気調査の空振りは珍しくなく、主な原因は浮気日の特定不足、偶然、浮気なし、発覚の4つです。

時間制・パックプランでは空振りでも稼働分の費用がかかり、返金や減額が期待できるのは成功報酬プランなど契約で定めた場合が中心です。その成功報酬も、成功の定義次第では割高になり得ます。

例外として、探偵側の落ち度、過大な解約料、クーリングオフでは支払額を見直せる可能性があります。空振り後は報告書で取り逃しか白かを見極め、再調査は日程を絞って連続で依頼するのが現実的です。


よくある質問

空振りした後の再調査は割引になりますか?

事務所によって扱いが異なり、通常料金を前提に考えておくのが安全です。最初の契約時に、空振りした場合の再調査の料金と条件を確認しておきましょう。

証拠が取れなくても調査報告書はもらえますか?

受け取れるかどうか、どこまで記載されるかは事務所ごとに違います。稼働時間や「会っていなかった時間帯」がわかる報告書は再調査の日程を絞る材料になるため、契約前に確認しておくと安心です。

探偵事務所の中で契約してもクーリングオフできますか?

原則は対象外です。ただし、電話やSNSで目的を告げずに事務所へ呼び出されて契約したアポイントメントセールスは、訪問販売として対象になる場合があります。判断に迷ったら消費者ホットライン188に相談してください。